含まれる成分は一緒。処方薬の方が含有量が多くなっています。
薬局で市販されている漢方薬と病院で処方される医療用漢方製剤では、薬の名前が一緒であれば、含まれている生薬や成分は一緒です。市販薬は自己管理のもとで服用することから、有効成分が医療用漢方製剤の3分の2から2分の1の量に抑えられているものが多いようです。
共通する植物などを使っていますが、まったく別のものです。
漢方薬は1800年も昔に中国で編集された『傷寒論(しょうかんろん)』など成書に基づいて作られた薬です。薬効成分のある植物や鉱物などを組み合わせてできているうえ、長い年月をかけておこなわれた多くの治療経験によって、その効果が裏付けられています。
一方、民間薬は先人の知恵によって受け継がれてきた治療法です。漢方薬のように植物や鉱物などを組み合わせて使うことはほとんどありませんし、実際に科学的な根拠に基づいているわけでもありません。薬と名前が付いているものの、その効果は疑問を残すところといえるでしょう。
こうしたことから、漢方薬と民間薬では共通する植物や鉱物を使うことがあっても、その考え方やルーツ、医学における立場がまったく違うものだといえます。
漢方薬も薬。使い方を間違えると副作用が出ることもあります。
漢方薬を構成する生薬は、すべて天然の植物や鉱物などをもとにしています。したがって、一般的には副作用の発生頻度や程度は化学物質を使った西洋薬より小さいといえます。
しかし、まったくおきないというわけではありません。たとえば過去に小柴胡湯(しょうさいことう)という薬で間質性肺炎(肺の間質という場所に炎症が起こる病気の総称)という副作用がおきて、問題になったこともあります。
いずれにしても漢方薬を飲んだときに、下痢、腹痛、胃もたれなど不快な症状が出たときは服用を止めて、医師に相談することが大切です。
漢方薬には葛根湯(かっこんとう)のように即効性があるものもあります。
通常は服用を始めて1~2週間で体に何らかの変化が現れてきますが、慢性病など長期に渡る病気の場合は、飲み始めて1年ぐらいしてから体調に変化が現れてくる場合もあります。
しかし、カゼのときに飲むことが多い葛根湯(かっこんとう)のように、飲んでからすぐに効くタイプの漢方薬もありますから、漢方薬は効きがおだやかと一概にはいえません。
水か白湯(さゆ)で飲むのが原則です。
漢方薬の原料となっている生薬のなかには、ジュースやお茶、牛乳などと一緒に飲むと、相互作用によって効きが悪くなったり、反対に効きが強くなったりするものもあります。水か白湯で飲むようにしてください。
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